2020年頃から始まった新型コロナウイルスの大流行は、世界中を大混乱させ、人々に新しい生活様式の受容を強い、企業にはテクノロジーを活用したイノベーションの拡大を迫るなど、社会を広範囲かつ分野横断的に大きく変容させました。また、追い討ちをかけるようにロシアのウクライナ侵攻により、民主主義の危機や難民・移民問題、インフレ加速、エネルギー不足、そして貧困問題など、私たちの生活にも直接影響を及ぼす多くの課題が明るみになり、そしてそれら諸問題は複雑に絡み合っていることで難題化しています。そのような時代のうねりの中、日本そしてわがまち青森市においても多くの産業が大打撃を受け、地域の経済、社会、教育や医療システムは今もなお影響を受け続けています。
この3年間、私たち青森YEGは、疲弊するまち、市民のために、地域を牽引する青年経済人として何ができるか、何をすべきか話し合い、いまだからこそ市民が安心して集まることが出来る場所と機会を創出し地域を活性化する行動を起こすべきと考え、創意工夫を積み重ね様々な事業にメンバーが一丸となり果敢に挑戦してきました。地域の中で自分たちが先頭に立って行動することを厭わず、幾多の困難な状況を潜り抜けて活動してきたことにより、私たち青森YEGの団結力はより強固に成長できたと確信しています。
そして時代の転換期に差し掛かった今、地域経済の再建に必要とされる持続可能な地方分散型社会の構築は、私たちYEGの理念と存在意義そのものであります。私たちがその自覚を強く持ち、コロナ禍で蓄えた経験や培った団結力をベースに地域の先導者としてより活発に行動していくことが必要です。そして、私たちの活動を市民、まち、地域へと伝播させるためにも同志を増やし、共感の輪を拡げなければなりません。きっと、活気ある青年団体が活動している姿こそが、まちの若者や県外・海外の人々から見た、まちの魅力創造に繋がると信じて・・・
私たちは「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産にも登録された三内丸山遺跡を始め、当市が有する豊かで魅力的な文化・歴史・自然観光資源や地域産業を活かし、地域の個性を引き出すまちづくりを行いながら、平行して、待ったなしの少子高齢化や若者の転出、そして会員企業を始めとする中小企業の経営力向上等の地域の諸課題に、これまで以上にスピード感と責任感とを持って、メンバー一丸となって取り組んでまいります。
コロナ禍から力強く立ち上がり、本市の魅力や課題を改めて見直し、このまちを次世代、そして次々世代の子どもたちのために発展させられるよう、「やるべ志」のスピリットで挑戦し行動し続けること、そしてそこから感動の輪を広げることをスローガンに、メンバーと共に2年間活動に邁進してまいります。