
会長 丸山 桂多
(まるやま けいた)
2020年は、新型コロナウイルスの蔓延により、外出自粛や観光客激減、東京オリンピックを始めとする様々なイベントの中止、また、それに伴う様々な商工業の衰退、これまで当たり前と思われ ていたものの殆どが当たり前ではなくなり、社会全体、及び個人のライフスタイルも激変するほどの事態に、企業も市民も混乱と低迷を余儀なくされました。 近年の歴史上、誰もが経験したことがない未曾有の事態に、暗い影を落とす1年でありました。 そして当会自体の運営もまた同様であり、会議や事業の実施の在り方も見直さなければなりませんでした。
我々青年部は、その発足後から今に至るまで、代々、地域発展の支えとなるべく活動をしてきましたが、そんな1年であったからこそ改めて新たな視点や手法を模索し、どのような時代であっても経済人の模範となり、そしてまた市の活性化に寄与するべく、青森の次世代を担って活動を続けていく必要があります。 そして我々経済人には、先の世代からこのまちを受け継ぎ、そして次の世代により良い形でお返しする義務があります。
そのためには、これまでの会の理念は尊重しつつも、目まぐるしく変わりゆく時代の潮流に寄り添った、既成概念に捉われない柔軟な発想と、常に全容を俯瞰できる視点を併せ持ち、より瞬発的な行動力を携えるとともに、これまで以上に会員が一致団結して行動していく必要があります。当市が抱える課題はまだまだ沢山で、まさに今直面するコロナ禍でも負けないまちづくりに取り組むのはもちろんの事、これまで問題視されてきた人口減や、労働人口の転出増、子供の貧困問題、そして会員企業を始めとする中小企業の活力づくりも取り組んでいかなければなりません。
ただ一方で、このまちには発信するべき魅力が沢山あり、緑豊かな住みよい風土、都心にはご馳走となりえる海と山の恵みの数々、青森ねぶた祭や三内丸山遺跡など他都市に誇れる文化性も十分に有しております。これらを糧に、我々青年部は、誰もが愛してやまないこの郷土の未来のために、より柔軟な創造力と団結力で前述の諸問題に取り組み、改善策を再構築し創り上げ、この郷土を沢山の市民が誇れるまちへと進化させ、何より本当に市民に必要とされる団体を目指し邁進していきます。